ちいさな喜びと日々

ちいさな喜びと日々――父からの贈りもの 大政 千江

ISBN4-921091-06-4
新書判上製 192頁 定価:1,365円(本体1,300円+税)
装幀:辻村益朗+オーノ リュウスケ
2003年6月発行


「見開き2頁とはとても思えないほどの深みがあり、その切れ味のよさはお人柄と生き方を感じさせます」、「本のサイズや色や絵柄が、とてもステキで可愛い。持ち歩くのに良いサイズで、また文章が読みやすかった。内容も年取った一人の女性が、肩肘張らずに心楽しく暮らしている様がとてもゆかしく、好感が持てた。一人暮らしの女性にすすめたい一冊です」、「あまり楽観的に考えられない『老い』というテーマに、一筋の希望を与えてくれる本」(読者より)

米寿を過ぎ、老いてひとり暮しの寂しさに耐えながら、78歳の時からこれまでのほぼ10年、日々の体験や、父親はじめ家族の思い出を新鮮に受けとめて、自らの人生を見つめ直すために書きつづってきた、しなやかな短文エッセイ83篇。生に処する知恵が、文にさわやかに脈打っている。

著者の父は、片岡敏郎。戦前の広告界にあって、アイディア・文才ともに縦横の、広告の天才と称された、コピーライターの草分け的存在であり、重鎮であった。「森永ミルクキャラメル」、「赤玉ポートワイン」、「歯磨スモカ」等の、今も語り草となっている広告作品を数多く生んだ。本書中、この父に触れた文章は、特に感興をそそる。


彩り
新茶
さざ波のように
ほどほどが好き
こそくる
幼児還り
虎のような
ウォーキング
父のセンス
ゆらめき
祖母の思い出

わたしの影

笑顔を贈る
口紅
いぶし銀
唐桟
蝋燭の明り
菊の老女ぶり
あしたの風
自分を褒める
先生と呼ばれて
煙草

人形のモモ
父の面影
旅路の果て
六月に思う
手を叩く
父にあなたと呼ばれて
遠い日の想い出
叔母のリボン
シンビオーシス
藪椿
わくらば
木槿の花
萩の思い出
手の皺
ふれあい号に乗って
彦爺
新鮮だった父の言葉
サッカー
水仙

白足袋
親孝行と恋愛
傷に玉
ひらがな流
一枚のレコード
非運
寂しい夢
甘いもの中毒
秋海棠
雨の日
夜中の足音
父の書いた掛軸
老春
ゴキブリ体操
こぎん
イワシ
ひがみとこだわり

のんきに生きる
老友たち
ゼラニウム

冬の西瓜

侘助
不良は抱きかかえろ
お金のこと
流行というもの
母の日
ダイヤモンド
青春いまむかし
夕映え
蛇屋敷
よその家
職人
露草
桜餠
枯葉
総領の甚六
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